「匠・小・省」とデジタル技術の融合による
新たな価値創出への挑戦
セイコーグループでは国産の腕時計メーカーとして80年以上の間、腕時計を作り続けてきました。目指してきたのは、より小さく、より正確で、より長い時間動き続ける時計を、多くの人に使ってもらうこと。そのために、時計に使われる小さな歯車、クオーツ時計に使われる水晶、電池など、一つ一つの部品の小型化、高精度化、低消費電力化を追求するとともに、それらを自動で組み立て、高品質な腕時計を安定して製造する技術の開発を行ってきました。それらは一朝一夕に出来るものでなく、品質、技術への強いこだわりや、困難を乗り越える知恵と工夫など、まさに「匠」の精神で支えてきました。
こうして培われてきた「ものを小さくする」、「エネルギーや資源を省く」といった「匠・小・省」の理念は、セイコーフューチャークリエーションが提供するあらゆる製品・サービスの中に活かされています。
セイコーグループ全体の付加価値の高いモノづくりを支える基盤技術を保有し、時計をはじめとする各事業のさらなる深化、長期的に必要となる技術の開発を行っています。
また、新事業創出、事業間シナジーの促進も積極的に進め、拡張領域における付加価値・競争優位の源泉となる技術開発を進めています。
さらに、セイコーグループがサステナブルな事業体であり続けるために、SDGsで求められるような省資源や省人化、あるいはプロセスの合理化による脱炭素への貢献に向けた生産技術構築にも取り組んでいます。