当社には大きく分けて2つのミッションがあります。
ひとつは、セイコーグループの研究開発・生産技術を担う組織としてグループのものづくりを支えていくこと。
そしてもうひとつは、グループ外のお客様に向けて、時計開発・製造で培った価値ある製品・サービスを提供していくことです。
技術開発・研究開発に関わる部門を統合し、相互に連携する開発体制にすることで、迅速な意思決定、成果のすばやい実用化など、時代の変化に対応するスピーディな事業運営の実現につながります。私たちは技術によって豊かな「未来を創る」意志のもと、新たな社会的価値の創出に挑戦していきます。
セイコーフューチャークリエーションの技術開発部門は、セイコーグループのものづくりを支える基盤技術・生産技術を開発するとともに、グループが持つ技術領域を発展させ、新たな事業機会の創出を目指します。
現在、時計は時間を知るためだけのものではなく、商品が持つデザインやストーリー、伝統に共感し、感性に訴求するものになってきています。私たちは、このような付加価値の高いものづくりを具現化するため、「匠・小・省」の言葉に表される基盤技術・生産技術を発展させ、セイコーグループの商品をさらに強くすることに貢献します。
また、セイコーグループは長い歴史の中で時代の進化に伴い、創業者の”常に時代の1歩先を行く”という精神に基づいて新しい技術を獲得した背景があります。脱炭素や労働人口減少など、社会を取り巻く新たな課題に対して、当グループが持つセンシング、メカトロニクスなどの技術を柔軟に組み合わせることでウェルネス領域(スポーツ、ヘルスケア、医療)の発展や社会・環境課題の解決に貢献してまいります。
セイコーグループの付加価値の高いものづくりを支える基盤技術(差別化材料、超小型デバイス開発 等)・生産技術(細密加工技術、AI/3Dビジョン活用 等)を保有しています。
センシング技術、メカトロニクス技術と情報システムなどのデジタル技術を柔軟に組み合わせた新たな技術の開発と新技術による社会課題解決へ貢献します。
長年の時計開発・製造で培った技術と、常に新しい技術を獲得しながら時代に対応し、発展してきた背景があります。
セイコーフューチャークリエーションのFA(ファクトリーオートメーション)システム事業は、時計等の精密分野における設備開発で培った「匠・小・省」の生産技術でお客様の製造工程の自動化を提案します。多くの業界・製品の製造工程自動化に携わってきた経験に基づき、お客様のご要望を理解し、部品給材、組立工程、検査工程などのより効率的な設備を提供します。
最先端のFA機器・産業メカトロ製品と時計量産設備で培った「匠・小・省」の技術で新たな価値を創造。お客様の製造力強化に向けた最適な設備とソリューションを提案します。
社内に製造現場を持つメーカーだからこそ信頼性の高いFAシステムをご提案できます。当社は自身もメーカーとしてFAシステムの開発、たゆまぬ改善を重ね、技術力の維持・向上を図ってきました。製造現場を知り尽くした設計人材の企画力・提案力で高品質なFAシステムの提供が可能です。
FAシステムの設計から導入までの工程をワンストップで提供可能です。構想提案、詳細設計、製造・調達、組立調整、納入設置、稼働立上げなど、すべての工程を当社にて行うことで、お客様のさまざまなご要望に迅速に対応できます。
セイコーフューチャークリエーションの分析・微細加工サービスは新製品‧技術開発、品質改善に向けた各種機器分析・FIB微細加工・FIB回路修正/配線修正の受託サービスです。研究開発部⾨、製造部⾨、品質保証部⾨などで⽣じる技術課題の原因追求、技術課題解決を通して品質‧信頼の維持や技術ブランド価値向上に貢献します。
2021年度には熱分析の最新装置を、2022年度にはSEM(観察)を始めとする多機能を有する集束イオンビーム(FIB-SEM)装置を導⼊しました。高精度の微細加工から各種観察と分析、技術コンサルティングまで、⾼い専⾨性と分析⼒で技術課題の解決をバックアップします。
微細加工(FIB加工)から各種分析(表面および断面の観察・分析、熱分析など)まで駆使して、各業界や各分野で応用可能な幅広い技術を提供いたします。
お客様との対話を重視し、課題の状況を丁寧に把握。セイコーグループのものづくりを分析で⽀えてきた経験と実績を活かし、⾼い専門性と技術⼒で開発、製造現場、品質保証の課題解決に貢献します。
半導体、電⼦部品をはじめ、⾃動⾞、エネルギー、金属、ガラス、セラミックの各種材料、食品など幅広い分野の分析と微細加⼯実績を保有。故障解析、開発の効率化(他社品 解析、試作品評価 等)、受⼊検査(材料成分、膜厚 等)、特許・法規制に関わる調査の技術的な支援など幅広い用途に適用できます。