
屋内・地下空間を「高精度測位エリア」へ
Chrono LocateTM が実現する、建設・物流DXのラストワンマイル
GPS衛星の電波は、コンクリートや鉄骨、地下空間を透過できません。
駅、商業施設、地下・トンネルといった日常の屋内空間から、建設現場や物流倉庫といった産業の最前線まで——私たちが最も活動する場所こそが、測位の「圏外」です。
そのため屋内での正確な位置把握には、いまだ多大な手間とコストがかかっているのが現状です。


POINT
1衛星に頼らない、自前の測位空間
衛星が捕捉できないなら、現場の周囲に複数の「基準局」を設置し、独自の高精度な測位空間を創り出します。
POINT
2センチメートル級の測位精度
1兆分の1秒レベルでの時刻合わせ(後述)により、Wi-Fiやビーコンのエリア判定とは一線を画す「センチメートル級」の測位を実現※2。
POINT
3150メートル超えの測位レンジ
920MHz帯域の採用で、障害物の多い環境でも電波が回り込みやすく、安定した通信と広範囲なカバーエリアを提供します※3。
POINT
4配線不要、置くだけで測位開始
モバイルバッテリー1本で長時間駆動。配線工事不要で、「置くだけ」ですぐに測位を開始できます。
位置を精密に測るには、電波が届くまでの「時間」を正確に知る必要があります。しかし、送信側と受信側の時計がわずかでもずれていると、距離の誤差は数メートルにも膨らみます。
本技術は、一兆分の一秒(ピコ秒)を切る精度で全端末の時計を同期※4。これにより電波の「波」を精密に読み取り、誤差数センチメートルに迫る高精度測位を実現します。
時計合わせの極致——セイコーが長年培った「時」のノウハウが、この精度を支えています。


天井裏やピット内、トンネルなどの非GPS環境下でも安定したホバリングと自動巡回を可能にし、高所作業のリスクを削減。

屋外ヤードから屋内保管エリアまで途切れることなく追跡。時速40kmの移動体にも対応し、物流フローをリアルタイムに可視化。

従来は複数人で行っていた測量作業を「ワンマン測量」に。点検記録を位置情報とともに自動で蓄積し、インフラ維持管理を劇的に効率化。

現場のあらゆる「今」を精密な時刻・位置と紐づけてデータ化し、サイバー空間に再現。 過去の振り返り、現状の把握、未来の予測——すべてをデータで判断できる世界へ。
| 使用周波数帯 | 920MHz帯(日本国内) |
|---|---|
| 測位精度 | < ±5cm※2(水平精度) |
| 電波到達距離 | 最大150m(標準) / 最大2km(ブースター付きモデル※5) |
| 測位更新レート | 10Hz(100ms周期) |
| 許容移動速度 | 最大 40km/h |
| サイズ・重量 | 160 × 90 × 40mm ・ 約200g ※6 |
| 電源 / 電池寿命 | USB給電 (DC5V) / 約18時間 (10,000mAh) ※6 |
※2026年3月 開発時点の仕様であり、今後変更する可能性があります。

補足
※1 Chrono Locate™(クロノロケート)は、セイコーグループ株式会社の商標(出願中)です。
※2 測位精度は、配置・設置環境・電波伝搬条件(遮蔽物の有無、マルチパスの影響等)により変動します。記載の精度は、基準局を適切に配置した環境における実証結果に基づくものです。すべての環境において同等の精度を保証するものではありません。
※3 複数の基準局を組み合わせて連携させることにより、より大規模な現場にも測位エリアを柔軟に拡張できます。
※4 本技術には、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の開発する Wi-Wi(Wireless two-way interferometry)の研究成果が活用されています。
※5 開発中。アンプ付きモデルは国内でのみ利用可能で、総務省への簡易無線局登録が必要となります。詳細はお問合せください。
※6 小型化、低消費電力化に関する開発を進めており、情報は逐次更新してまいります。
本技術を活用した実証実験(PoC)や共同開発のご相談をお待ちしております。
お客様の環境に合わせたシステム構築やデータ連携にも対応可能です。