セイコーフューチャークリエーションのFIB加工断面観察は集束イオンビーム装置(FIB装置)と電界放出形走査型電子顕微鏡(FE-SEM)の複合機を用いることで、断面加工から断面観察までをシームレスに行います。
FIBでは微小対象物(100nm程度)の任意の箇所に断面を作製し、その断面を観察可能です。
下の画像は直径200nmの対象物中央を狙った断面作製の事例です。この技術を用いて正確な位置でのTEM観察用薄片試料の作製も行えます。
本事例の詳細はこちらからご覧ください。
従来のFIB-SEM観察では1断面の観察、もしくは立体的な構造を調べるためには、加工と観察を繰り返して数多くの画像を取得するために時間がかかっていました。本FIB-SEM装置では微小範囲で加工しながら露出した断面をリアルタイムで連続してSEM観察できます。
Slice & Viewで取得した画像をソフトウェアで処理し立体的な像を形成します。ソフトウェア上ではその立体画像を動かす、任意の方向から任意の断面を切り出すなど、従来の方法ではできなかった様々な方向から、様々な構造解析(粒子、空孔、異物、欠陥などの形状や分布)が迅速かつ効率的に行えます。
SEM観察と同時にEDS分析も行え、元素構成を3Dで把握できます。
本動画はFIB-SEM(サーモフィッシャーサイエンティフィック社製:Helios5 CX)でSlice & Viewおよび3D構築の機能を使い『めっき不良の状況』を観察したものです。Slice & Viewにより不良の起点から広がる様子、3D構築により不良の形状が確認できています。
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