GD-OESによる変色したステンレスの組成調査
目的 | ステンレスの熱処理後に起こる変色の原因を探る |
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手法 | グロー放電発光分析装置(GD-OES) |
特徴 | ・試料表面をスパッタして、深さ方向の組成情報を調べる装置 ・nmオーダーの高い深さ分解能で測定をすることが可能 |
結果 | 熱処理後の試料において、O元素とFe元素の分布から鉄酸化膜の形成を確認 変色の原因は酸化膜による光干渉と判断 |
分析事例
熱処理前後におけるステンレスの組成測定
GD-OES測定データ
熱処理前
熱処理後
解析結果
- 熱処理後の試料において、O元素とFe元素の分布から鉄酸化膜の形成が確認できます
この酸化膜による光干渉により、変色していると考えられます - GD-OES装置は深さ分解能に優れており、試料表面や薄膜の評価に活用できます
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